WS-Addressing

WS-Addressingがアップデートされた。様々な blog で言及されているが、Gazitt 氏のポストがまとまっている。
この WS-Addressing、最近の Web サービス関連仕様は、ほとんどが参照している。マイクロソフトプロトコルスタック図の中では Messaging に位置づけられている。 Messaging にある他の仕様はというと、SOAP, MTOM, WS-Eventing である。執筆者リストを見ても大物の名前が並んでいるし、とりあえず重要な仕様だということが理解できる。
ところで、この WS-Addressing は Web Service Protocol Workshops で仕様策定中ということになっている。このプロセスはいまいち位置付けがわからないのだが、さらにわからないのは、仕様の現在のステータスだ。WS-Addressing はフィードバックを受けて今回の改訂(約一年ぶり)がとなったのだが、今だに評価用という状態のようだ。おそらく Longhorn (というか Indigo か)が固まったときに WS-Addressin とその他の仕様群も完了になるのだろう。そう考えると仕様策定プロセスがマイクロソフトの製品に完全に依存していて反発を覚える人や会社が出てくるのもよくわかる。
そんなことを考えているときに出逢ったのが Jorgen Thelin 氏のブログに引用されていたビルゲイツへのインタビュー記事だ。このインタビュー(の引用部分)を読むとゲイツが現実主義者だということがわかる。ただし彼がどれくらい本音で答えているのかはわからないが。はてなのキーワードにあるように、彼は技術のよくわかるマーケティングの天才だ。ゲイツ(マイクロソフト)のやり方は世界の最先端にいる技術者・研究者をかき集め、それらの技術・研究成果を製品に組み込み、圧倒的なシェアを武器にライバルを駆逐するというものだと思う。彼は新しい技術をどのように製品に組み込めば顧客に受け入れられるかを常に考えて行動しているのだろう。
それがいいのか悪いのかは僕にはよくわからない。たぶんいいことでも悪いことでもないのだろう。