研究

データベース関連の学術国際会議の中で最高峰にあるのが SIGMOD と VLDB だ。ACM の SIG (Special Interest Group) の一つである SIGMOD (MOD は Management of Data の略) によって年1回開催される国際会議が
ACM SIGMOD International Conference on Management of Data だ。今年は6月にパリで開催された。SIGMOD には PODS という理論系の会議も併設されていて、こちらも難易度が高い会議であるそうだ。

SIGMOD と並ぶデータベース関連の国際学会の最高峰のひとつである VLDB (Very Large Data Bases) も年1回開催の国際会議だ。今年は8月にトロントで開催された。

http://www.vldb04.org/

その VLDB に併設されたワークショップに XSym (XML Symposium Workshop) があった。

http://www.xsym.org/

こちらは XML データベースにフォーカスしたワークショップである。
その XSym の co-chair の一人のマイクロソフトの Michael Rys 氏のポストが面白い。

http://sqljunkies.com/WebLog/mrys/archive/2004/09/01/4133.aspx
http://sqljunkies.com/WebLog/mrys/archive/2004/09/01/4138.aspx
http://sqljunkies.com/WebLog/mrys/archive/2004/09/01/4139.aspx

氏はマイクロソフトの研究者でもちろん SQL Server/Yukon とその競合製品の技術に通じているはずである。そういう Rys 氏からみると、アカデミックな研究者は商用製品に対する理解が不足していると感じているようだ。
大学で研究しているとどうしても商品調査などは怠りがちである。かくいう僕も、学生のときにそういった場で発表をした際に、某商用データベースの大家からそのような指摘を受けてしまったことがある。
これから研究をしようとしている学生の皆さんは、商用製品のことを頭においておくと、論文の関連研究の項目が充実するだけでなく、きっと研究の質が向上すると思うので覚えておくといいと思う。