W3C XML Schema 1.1 とバージョニング

前からいっているとおり BEA の David Orchard 氏の blog が面白い。
http://www.pacificspirit.com/blog/2004/07/27/extensibility%20versioning%20xml
W3C XML Schema のバージョニング関連(UPA 関連ともいう)の話題だ。氏が嘆いているとおり 1.1 のドラフトではまだ我々がやりたいことができないようだ。

Orhcard氏は以前に以下のような WXS の拡張を提案している。
http://www.pacificspirit.com/Authoring/Compatibility/ProvidingCompatibleSchemaEvolution.html#wildcardExpressions
いくつかのバージョニングシナリオから、WXS にどんな拡張が必用かを論じている。結局現時点での解決方法は拡張要素を用意するか、デリミタ!!を使うしかない。

Microsoft の Dare Obasanjo 氏もこの問題についての記事を xml.com に書いている。WebData チームの Program Manager だそうだ。
http://www.xml.com/pub/a/2004/07/21/design.html
基本的には同じ話だ。 Orchard 氏の blog でも取り上げられている。
http://www.pacificspirit.com/blog/2004/07/28/comparing_2_techniques_for_compatible_schema_evolution
拡張要素(Extension element)を使うか拡張マーカー(Extension Marker)を使うかだ。

今年の XML 2004 で、この二人がバージョニングについての発表をする。
http://www.xmlconference.org/xmlusa/2004/wednesday.html
11/17 ワシントンDCだ。行きたいな〜

SOAP 1.1 の共著者で W3C XML Schema の co-editor の Noah Mendelsohn 氏も、XML Schema のバージョニングのための展開についてまとめている。
http://lists.w3.org/Archives/Public/www-tag/2004Aug/att-0010/NRMVersioningProposal.html

こちらも、 XML のバージョニングで UPA にひっかかるので、どう WXS を拡張するか、という話だ。ここでは大きく二つの変更が提案されている。

一つはスキーマ中で宣言されていない要素を明示するワイルドカードを追加すること。もう一つは openAtEnd, openEveryWhere を選択できる defaultExtensionModel 属性を xs:schema に追加することだ。この修正はちょっと場当たり的過ぎるように思う。

この Mendelsohn 氏の記事に言及した Don Box氏の blog に興味深い記述がある。 Box 氏は Mendelsohn 氏の記事がえらく気にいったようだ。
http://www.gotdotnet.com/team/dbox/default.aspx?key=2004-08-26T03:12:28Z

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And yes we too hit the UPA wall, to the point that Doug Purdy became a rabid RNG fan.